アトピー性皮膚炎に、本気で向き合い、根本から治したいと願うあなたへ

アトピー性皮膚炎は、日本人の約7〜15%が罹患しているとされる、いわゆる“国民病”です。
「大人になれば自然に治る」と言われることもありますが、
実際には、大人になってもなお症状に悩まされている方が少なくありません。

ステロイドなどで皮膚の症状を一時的に抑えても、
キレイになった皮膚の下に、何かうごめくような違和感を感じている――
そんな感覚を持っている方も多いのではないでしょうか。

「このままで本当にいいのだろうか」と、どこかで疑問を抱えながら、
薬をやめるとまた再発する…その繰り返しの中で、
「ステロイドはもう使いたくない」と強く願うようになった方もいらっしゃると思います。

私の鍼灸治療は、そうした思いに応えるための治療です。
皮膚ではなく、免疫のしくみを整えること。

症状をただ抑えるのではなく、
体の内側から整えることで、症状が出にくくなり、次第に落ち着いていきます。

これまでの治療でうまくいかなかったのは、
皮膚に現れる炎症やかゆみ“だけ”に注目していたからかもしれません。

アトピー性皮膚炎は、皮膚の病気のように見えて、
その本質は免疫の異常にあります。

このページでは、
アトピー性皮膚炎を正しく理解し、
免疫のバランスを整えるという本質的な視点から、改善への道筋を見つけていくことをお伝えします。

アトピー性皮膚炎という名前から、「皮膚の病気」と考えられがちですが、
実際には、免疫の異常によって引き起こされる慢性的な炎症疾患です。

皮膚に出ている症状は、体の内側で起きている反応の“結果”にすぎません。
この「結果」だけを抑えようとしても、原因が変わっていなければ、また同じ症状が繰り返されてしまいます。

アトピー性皮膚炎の治療がうまくいかない理由。
それは、多くの人が“皮膚に出た症状”だけを見て対処しているからです。

たとえるなら、火事が起きているのに「火災報知器の音」だけを止めているようなもの。
炎症という「火」が燃えているのに、それを知らせる「かゆみ」や「湿疹」だけを抑えていても、
本当の意味での改善にはつながりません。

アトピー性皮膚炎を改善するには、
まずはこの病気がどのように起きているのかを、正しく理解することが第一歩です。

病気を理解すれば、これまでの治療がなぜうまくいかなかったのかが見えてきます。
そして、今の自分の状態がどの段階にあるのかを知ることで、これから何をすべきかも明確になってきます。

薬をやめることそのものが目的ではありません。
症状を抑え込むのではなく、“なぜそれが出ているのか”という背景を整えることが大切です。

アトピー性皮膚炎は、年齢とともに自然に症状が軽くなっていくケースもあり、
50〜60%の人は成長とともに自然に消退するといわれています。

そのため、「大人になれば治る」と言われることもありますが、
実際にはそうならない方も多く、長年にわたって悩まされているのが現状です。

アトピー性皮膚炎は、以下のように自然経過によって4つのタイプに分類されます。

アウトグロー型の症状経過図

アトピー性皮膚炎の50~60%は発症してから成長とともに自然消退するといわれています。

かつて、大人になったら良くなると言われていたのはこのためでしょう。

思春期再燃型の症状経過図

現在もアトピー性皮膚炎に悩んでおられる人の多くはこのタイプです。

思春期にいったん落ち着くので、治ったかのようにみえるのが厄介です。

非アウトグロー型の症状経過図

幼少期にアトピー性皮膚炎を発症して、症状が落ち着くことなく大人になった方。

思春期初発型・高齢初発型の症状経過図

思春期以降になって発症するタイプ。

近年では高齢者から発症するタイプも世界的に増加傾向にあります。

アトピー性皮膚炎の本質は、
皮膚の問題ではなく、免疫の働きに異常があることです。

当院ではこの「免疫の異常」に着目し、
**一般的な東洋医学とも異なる独自の理論(=始原東洋医学)**に基づいて、
根本的な改善を目指す治療を行っています。

かゆみや湿疹といった「皮膚に現れる症状」は、
あくまで体の中で起きている異常の“結果”です。

私たちは、その背後にある原因――
免疫の過剰反応、神経の偏り、内臓の働きの不調など――に注目し、
それらを整えることで、結果として皮膚が落ち着いていく体の状態を目指します。

症状だけを抑えるのではなく、
「免疫が過剰に反応しない体へ整えていく」ことこそが、当院の治療方針です。

その結果、
「ステロイドを手放せた」「再発しにくくなった」
といった変化が、目に見えるかたちではっきり現れてきます。

治療のたびに皮膚の状態を写真で記録し、
患者さんご自身と一緒に確認していくことで、
その改善のプロセスは誰の目にも明らかになります。

アトピー性皮膚炎は、
適切な治療を継続すれば、着実に改善していく病気です。

アトピー性皮膚炎は、「体が本来の正常な状態に戻ろうとする過程」であり、
症状が出ていること自体が異常ではなく、“回復への道のりの一部”です。

それを表す比喩として、ある有名な壁画の修復事件があります。

アトピー治療の方向性を比喩的に示す3枚構成のイラスト:理想・劣化・誤った修復

【左】は本来の理想的な状態。
【中央】は経年劣化し、絵が崩れ始めた状態。
【右】は、その劣化を“直そう”とした結果、全く違うものに変わってしまった姿です。

アトピー性皮膚炎も同じです。
【左】は本来の健康的な状態
【中央】が「本来のアトピー性皮膚炎の状態」だとすると、
【右】は「皮膚表面だけを何とかしようとして、かえって本質から遠ざかってしまった状態」です。

ステロイドや、症状を一時的に抑えることだけを目的とした治療では、
【右】のように“表面上は修復されたように見えても”、
本来向かうべき【左】の状態とはかけ離れてしまいます。

そして、その治療をやめたときに現れるリバウンドや湿疹は、
【右】から【中央】へ戻ろうとする過程で現れる変化であり、
単なる“悪化”ではなく、「体が本来の状態を取り戻そうとする動き」です。

本当の問題は、【中央】(純粋なアトピー性皮膚炎)から、【左】(回復)へ進めないことです。

当院ではこの流れを理解し、
「今、患者さんがどの位置にいて、どちらの方向に進んでいるか」を見極めながら、
確実に【右】から【左】へ進んでいくお手伝いをしています。

こうした視点――アトピー性皮膚炎が「どこに向かっているのか」を軸に捉える考え方は、
私自身が、これまで多くの患者さんと向き合う中で自然とたどり着いたものです。

あまり耳にすることのない視点かもしれませんが、
私にとっては治療を進めるうえで欠かせない考え方になっています。

だからこそ、
この方向性の理解こそが、必要な視点だと感じています。

当院では、「症状のある部分だけを見て、そこに何かを施す」といった対症的な発想ではなく、 “なぜその症状が出ているのか”という全体の流れや背景に注目します。

これはアトピー性皮膚炎に限らず、肩こりや腰痛、内臓の不調、婦人科系のトラブルなど、 どのような疾患であっても一貫した姿勢です。

当院の治療は、表面的な結果を無理に変えるのではなく、 体の内側で起きている偏りやアンバランスを整え、 体が本来持っている回復力を発揮しやすくすることを目的としています。

その結果として、症状が自然と小さくなっていく――。 それが「治る」ということだと、私たちは考えています。

治癒とは、自然治癒力が正しく働くことで初めて実現します。 治療とは、何らかの理由でその自然治癒力がうまく機能せず、 治癒の途中で止まってしまっている人に対して、 もう一度その力が正しく働くよう環境を整え、後押しすることです。

これは東洋医学・西洋医学を問わず共通する原則です。

たとえば、手術によって傷を縫い合わせることは、皮膚を近づけて 「治りやすい状態=自然治癒力が働きやすい環境」を提供しているだけです。 実際に傷をふさぐのは、私たち自身の持つ自然治癒力なのです。

もしその自然治癒力が働いていなければ、縫ってもふさがらず、縫合不全となってしまいます。

つまり、治療とは「自然治癒力が正しく働くように導くこと」であり、 そのための環境や条件を整える行為そのものなのです。

※以下の文章は、実際に当院で治療を受けた患者さまご本人がご自身の言葉で書いてくださったご感想です。原文のまま、読みやすさのために段落のみ整えています。

時間を掛けてでもご自身が悩まれている身体の不調を根本から改善したい方、寺嶋先生と二人三脚で治療に真摯に取り組める方には是非一度行って頂きたいです。

診察を受け、そのとき身体が必要とする治療を施してもらうのですが、これまで試した他の治療と比べて、症状の治癒とその効果の継続の実感があります。鍼灸で体質根本改善のお手伝いをしてもらっている感覚です。

以下は私の経験談です。 2015年9月、持病のアトピーが悪化したのが始まりでした。 2016年7月、初めてこちらの治療院に伺いました。 その時の症状は全身に広がる痒み、皮膚剥離、乾燥、炎症による赤みがあり、夜も連続して眠れないなど、とても辛いものでした。 当時の症状は、自分史上最悪の状態でした。

もともと幼少期からアトピーで、長年、皮膚科のステロイドの塗り薬で対処していました。症状は手の指先が荒れる、首の特定の一部分が痒いなど限定的で、生理前や睡眠不足で疲れて症状が出る時だけ、塗り薬を使用していました。薬を塗ればすぐに皮膚の痒みや赤みは引くため見た目にも綺麗になるのですが、根本治癒にはなってないという思いがありました。

治療院を初めて訪問したのは、大きく体調を崩した際に皮膚科でのステロイド治療を選択せず、自身で良いと思う自然療法を取り入れ体質改善のために10ヶ月かけてあれこれ試した後です。

具体的には、ホメオパシー、断食、食事療法でした。症状の悪化を好転反応と言われることもありましたが、効果を得たという実感はなく、体感としても下り坂を転げ落ちるように悪化した10ヶ月間でした。

まず初めて治療を受けた夜に、ぐっすり朝まで眠ることができました。その当時は、痒みがひどく朝まで眠ることもままならない状態だったのでぐっすり眠れた、というその効果が本当に有り難かったです。

そこから1年半程は週に2ー3回の頻度で通い、その時の私の身体に必要な治療をして頂き、皮膚の症状は改善していきました。初めて治療院を訪問した時の赤みや皮膚剥離の症状も今はほぼありません。皮膚も保湿され皮脂の出る正常な状態に戻りました。痒みが引くのには、なかなか時間がかかりますが、痒くなる頻度は確実に減っています。何より、皮膚の見た目が本当に綺麗になりました。

最後に、寺嶋先生には治療にあたり、精神的にも大きく支えて頂きました。本当に感謝しています。

Q. 鍼灸でアトピーを治療すると、好転反応のように一時的に悪化することがありますか?

A. 他の多くの治療院では、一時的な悪化を「好転反応」として説明されることがありますが、本当に回復に向かっているかどうかは慎重に見極める必要があります。

当院では、初診時の皮膚の状態やこれまでの治療内容をもとに、好転反応が起きる可能性をあらかじめ把握しています。 治療の過程で症状が出た場合にも、初診時の情報と、治療ごとに行う始原東洋医学の診察をもとに、それが“良い反応”なのか、“単なる悪化”なのかを丁寧に判断しています。

症状が一時的に強くなることがありますが、それが「治っていく過程での変化」なのか、「治療刺激が合っておらず悪化している」のかでは、意味がまったく違います。

“反応が出たこと”よりも、**「その反応がどの方向に向かっているのか」**が重要です。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

アトピー性皮膚炎の治療に関しては、症状や経過、これまでの治療歴などをふまえた丁寧な診察が欠かせません。
お電話やメッセージだけでは十分にお答えしきれないことも多いため、
まずは一度ご来院いただき、実際にお身体を診させていただければと思います。

そのうえで、今の状態に合わせた適切な治療方針をご提案いたします。

どうぞお気軽にご予約ください。

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